『ナチュラル・ウーマン』


ナチュラル・ウーマン

ナチュラル・ウーマン

現在でいうところの綿谷りさ、金原ひとみと同じノリでデビューした作家です。要するに若くしてデビューしたということです。デビュー作『葬儀の日』で弱冠二十歳とは思えない高い資質を見せました。
ナチュラル・ウーマン』は発表当初は一部の玄人筋が評価する程度で、あまり取り上げられることはなかったようです。しかし数年の後、次第にこの作品の良さを再評価され始め、映画化によって決定的になりました。レズビアン女性の恋愛を描いた作品で、A感覚の描写も面白い。フェミニズム批評にも最適な作品です。
ちなみに松浦理英子という作家はメディアへの露出を嫌い、作品もそれほど多くありません。次回作を待ち望まれているのですが…。
他に面白い作品に、『親指Pの修行時代』という作品があります。